カジノ誘致に反対する要望書を提出

12/24(火)

私も賛同者に名を連ねている「カジノ問題を考える千葉市民の会」一同で、

熊谷市長宛にカジノ誘致に反対する要望書を提出しました。

(あいにく市長は都合が合わず、鈴木副市長に手渡しました。)


(以下は、要望書の内容です。)

千葉市長 熊谷俊人様                                   2019年12月24日

IR誘致に反対する要望書

日本では賭博(カジノ)は禁止され、江戸時代では主催者に「流罪」等の重刑が科されました。賭博は、人々の射幸心をあおり、それにのめり込ませ、一夜にして家産を失くす等社会的に悪影響を与えるものだからです。

現行法制でも、賭博は刑法185条等で禁止されており、カジノには「ギャンブル依存症の拡大」「マネーロンダリング等反社会的勢力の介入」「多重債務問題の深刻化」「経済効果への疑問」「青少年への悪影響」等、数々の問題が指摘されているなか、2018年7月、賭博(カジノ)を合法化するいわゆる「IR整備法」(正式名:特定複合観光施設区域整備法)が成立してしまいました。 

国はIRを「成長戦略」の一つに位置付け、観光の振興、地域の活性化を図ることができるとしていますが、外国資本の事業者が利益を得る場として、カジノを千葉市に作ることが、「地域活性化の目玉」といえるのでしょうか。カジノ客の「負け金」からなる税金収入で、千葉市の青少年に「誇りある千葉市を共に作りましょう」と呼びかけることができるでしょうか。

これからの千葉市を、どのように子どもたちや孫たちに引き継いでいけるのかという大きな問題です。

千葉市はこの7月、IRに関する情報提供を事業者から募集すると発表しました。その結果、候補地はすべて幕張新都心エリアとなっていることがわかりました。空港や都心へのアクセスの容易さ、幕張メッセによるMICE都市のイメージといったものが評価され、IRが成り立つことが示されているとのことです。

しかし、市民からは強い疑問や不安の声があがっています。また、幕張新都心エリアは、地区計画によって住宅地区、商業地区、文教地区などの区分がされており、現在もパチンコ店などの遊興施設は認められていません。今からカジノを地区計画に入れることは、既存施設や住民の利益に反するものとなります。

「カジノ問題を考える千葉市民の会」は多くの市民の思いを結集して発足した市民団体です。千葉市長におかれましてはIRを誘致しない決断をしていただきたく、切に要望いたします。

                                

カジノ問題を考える千葉市民の会

                                                代表 布施貴良

岡田 しん

前・千葉市議会議員[中央区選出]完全無所属 (2011.5~2015.4/2019.5~2023.4) 持ち前の政策力で、不公正・不公平・不透明を正し、社会的に弱い立場にある人々の「命と生活と尊厳」を守って参ります。